本紙は昨日、被害額はわが国だけでも約200億円と見られる海外ファンド「インペリアルグループ」の実質、わが国における代表者だったといってもいい今津雅夫氏(58。冒頭写真記事中)に対する捜査の過程で起きた2つの奇っ怪事実を紹介した。 その一つは、その件を担当(告訴人の供述書を作成)していたT警部補が「近く退職する」というものだったが、その後の確認で、“予定”ではなく、すでに退職“済”とのことだ。 それにしても、この疑惑、これだけの被害者を出しながら、告訴状がS氏の被害額の一部、わずか2000万円分しか受理にならず、しかもその担当者が途中、退職するとは不可解と言うしかない。 以前にも、OBがその不可解な対応について内々に現職のルートを使って警視庁に代診したところ、何らかの圧力を強く感じたという声を紹介したが、その後にも、被害者の親族が警視庁のかなりの地位にあることから、そのルートでも打診したところ同様の反応が返って来たという。 仮に相当の大物政治家などが関係しているとして、だからといって、これほどの被害が不問にされていいはずがない。万一そうなら、なおさら徹底して捜査すべきなのだが……。…