アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

<記事紹介>「『反原発』デモ逮捕者に聞く。意図的に狙われたデモ参加者たち」(『月刊マスコミ市民』12年1月号)

 大手マスコミは一切、報じないが、この間、反原発デモに対し、警察は少なくない逮捕者を“作って”来た。
典型例は「転び公防」という奴で、警官にデモ参加者の手が少し触れただけで、「公務を妨害した!」としてデッチ上げ逮捕するケース。反原発デモで出た逮捕者はほとんどこの類で、9・11新宿デモだけでも12名もが逮捕された(5月7日渋谷デモは2名)。だが、全員が不起訴だった事実からもその不法性が窺える。
 ジャーナリストと市民を結ぶ情報誌『月刊マスコミ市民』は最新号で、8月6日の東電前デモ、そのデモ逮捕に築地署に抗議に行って、それに9月23日の新宿デモで逮捕された計3名に話を聞き、11頁に渡り記事にしている。
このうちの9月23日の逮捕者は、本紙ではいち早くその活動を取り上げた(3月23日付)園良太氏(冒頭写真)だった。
当事者から逮捕時の話を聞いた記事は皆無だから貴重だ。この記事を読むと、公安警察が右翼や左翼活動が沈滞化するなか、素人を新たなターゲットにして組織温存を図ろうかとしていること、その前に、国家権力がいかに素人の抗議行動を恐れ拡大前に鎮圧すべく躍起になっているか見えて来る。
だが、わが国を汚し、多くの住人の生活を破壊したことに対し、怒りの声を上げる者がいるのは自然のことだろう。
並行して、その前の号から始まっている連載「デモの自由と規制の実態」(前田朗・東京造形大学教授)もひじょうに興味深い。

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