西松建設による違法献金事件で、3月24日に公設第一秘書・大久保隆規容疑者が起訴されたものの、小沢一郎代議士は民主党代表を続投することを表明したのはご存時の通り(冒頭写真=「毎日」25日)。
続投の理由として、今回の起訴は政治規制法違反(虚偽記載など)のみで、贈収賄やあっせん利得処罰罪などに波及する様相が少なくとも現状ない点が挙げらている。
では、小沢氏は潔癖かといえばそんなことはないだろう。起訴された大久保容疑者などが窓口になり、東北地方における公共工事について、「天の声」として采配していたことは、物証がないだけで「常識」というのが、ゼネコン関係者の一致する見方だ。
本紙は今回の逮捕に関し、「国策捜査」と批判しているが、そのことと、小沢氏の采配とは別問題。
少なくとも法治国家である以上、「表の献金」だけしか証拠がないのだとすれば、なぜ、政権が変わろうというこの重大な時期にあえて逮捕に踏み切ったのか、それがおかしいといっているわけだ。
以下は、談合の裏側を知り尽くしている某ゼネコン元担当者が、本紙だけに明かしてくれた「本音」だ。