10月6日、TV番組「スーパーモーニング」で、2003年4月27日に行われた千葉県習志野市の開票作業についての疑惑がレポートされ、そのなかで、その疑惑を裏づける同開票作業中の職員の数々の不審な行動場面の映像、元市議・米山元常氏の「票をトイレに流している」などの証言が紹介されたのは、本紙既報の通り。
今回は、同テレビ番組で放映された、この疑惑に対する市側の反論を紹介しよう。
まずは、当時の選挙管理事務局長・西川芳雄氏(写真左)。
疑惑などあり得ないとして、以下のようにコメントした。
「投票された票と開票された票(の数が)ぴったり合っている」からという。
確かに、ただ落選させたい候補者の票をこっそり抜き取り、「トイレに流した」だけでは、開票作業ではまず投票数を確認するから、数が一致せず、不正がバレてしまう(これに対する反論は、次号で紹介する)。
一方、助役だった富谷輝夫氏(写真右)は路上での直撃取材に対し、明日、正式に取材に応じる予定と返事をしているので、と取材を遮る。
ところが、翌日、市役所広報から返って来たのは「取材拒否」の答えだった。
訴訟で、不正は認定されなかったから(正確には、投票無効にならなかったということ。明らかに票がすり替えられたと認定されなければまず無効にはならないわけで、決して疑惑が払拭されたわけではないのだが)、「市としては、これ以上改めてご説明申し上げることはないということでございます」ということだった。