記事掲載(『日経新聞』10月7日=写真左)のように、この10月6日までに警視庁は元ヘラクレス上場「アドテックス」(東京都港区)の家宅捜索に乗り出した。
容疑は粉飾決算。
実際は赤字決算だったにも拘わらず、上場廃止(今年5月)前、数期に渡り、関連子会社などとの間で架空売上げを計上し、黒字決算であるように装っていた疑い。
本紙が関係者から得た情報によれば、その関連会社として「日本スポーツ出版社」(東京都中央区)、「ゆびとま」(長崎市。東京事務所は日本スポーツ出版社と同)などの社名が出ている。
日本スポーツ出版社はプロレス雑誌『ゴング』(写真右)なども出している中堅の出版社。一方、ゆびとまは同窓会支援のネット上コミュニティーサイトを運営している。
前者はついては、本紙既報のように、この間、代表を解任された前田大作氏が社長、後者でも役員に就いている。そして、長谷川房彦前社長がこの前田氏をアドテックスに連れて来たとされる。
ところで、今回の捜索、警視庁組織犯罪対策三課が乗り出している事実も注目したい。