アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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理事長が失踪!? 大手有料老人ホーム・ベストライフ経営の医療法人「寿光会」に“異変”

 医療法人「寿光会」(東京都青梅市)は、同市内で精神科と内科・介護療養型医療施設という2つの病院(写真右)を経営している。 2003年2月、当時の理事長が密かに病院の経営権売却話を持ちかけた(実際に一部、2億5000万円受け取る)ことで混乱が始まる。 その後、病院乗っ取りで有名な新田グループが関係していることに気づき、売却契約を破棄。両者間で経営権を巡って争いになっているなか、近い上場を目指しているとされる有料老人ホーム経営大手の「ベストライフ」(本社・東京都新宿区。長井力代表)が病院側に接近、一方で信用金庫など大口債権者の権利を買い取るかたちで、現在、寿光会の経営権は実質、ベストライフに移っている(同社の債権額は05年1月現在、約10億円)。 ところで、これに対し、前出の売却話を言い出した元理事長経由で、善意の第3者として経営権を得たと主張する甲斐俊郎氏が、ベストライフが実質、指名した寿光会の藤本和幸理事長の選任手続きは違法として、「社員総会決議不存在確認請求訴訟」を2004年に提起していた(八王子支部)。 その高裁判決が今年8月22日に出て、一審(05年11月)に続き、甲斐氏側が勝訴した(冒頭写真左はその判決文表紙)。 ベストライフは上告したものの、実は経営権を手放さざるを得ないぎりぎりの状況に追い込まれていた。 こうしたなか、この9月末、本紙に、藤本寿光会理事長の失踪説が流れて来たーー。 藤本理事長は寿光会の病院にずっと詰めているのではなく、東京都台東区内でクリニックを経営している。ところが、9月末からそのクリニックに姿を見せなくなっていた。 いったい、何があったのか? 「藤本さんはベストライフ側の要請に応じ、実質、名義貸ししていたようだ。だから、この間の甲斐氏との訴訟でまさに当事者なのに、訴訟になっていること自体、実はまともに知らされていなかったようだ。ところが、最近になって控訴審でも敗訴し、敗訴が確定するのは時間の問題であることを知った。そうなると、この対甲斐訴訟の争点は理事会不存在=公正証書不実原本記載・同行使で刑法に抵触する可能性大であることを知って仰天したようだ。それはそうでしょう。刑事事件に発展すれば、医師免許を取り消される可能性だって出て来るんだから」(関係者) かといって、これまでの関係から、ベストライフ側に抗議も出来ず、悩んだ末、失踪したのではないかというわけだ。 いずれにしろ、10月5日現在、藤本氏の所在が確認できないのは事実。 本紙では、ベストライフの実質、トップである長井博実専務(代表の父)に9月26日、文書(質問項目も列記)にて取材申込みをしていた。 内容は(1)訴訟に関する見解、(2)藤本理事長との間で最近、対立するということはなかったか、(3)藤本理事長が辞任届を出したということはないか、などだ。 だが、回答をもらえず、10月3日、広報担当者から電話にて、「訴訟の件は弁護士に任せている。また、民事再生中のことであり、今回は回答は控えさせてもらいたい」旨の回答を得た。 なお、10月4日に寿光会の商業登記簿を法務局で申請したが、登記書き換え中で閲覧不可だったことを最後に報告しておきたい。…

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