去る4月21日、経営破綻した大手商工ローン「SFCG」の破産管財人は記者会見を行い、破綻直前の約4カ月間に、大島健伸会長の親族企業側に、実に総額2670億円ものSFCGの資産が流出していると指摘。また、刑事告訴を検討していることを明らかにした。
もっとも、どのように流出したのかその具体例は明らかにされていない。
そこで本紙は4月23日、SFCGが融資の担保に抵当権を設定していた40件の不動産が、大島親族企業の「IOMA BOND INVESTMENT」(東京都台東区。代表は大島会長の義弟)または「KEホールディングス」(SFCGと同住所。「Q and Company=旧「ケン・エンタープライズ」の子会社。大島会長が同社の代表取締役社長で、SFCGの株式33.・01%を所有)に所有権移転しているリストを紹介した。
だが、本紙が入手リストはこれだけではない。
この他にも「移転不完全」(16件)、「売買瑕疵案件」(9件)、「売買予定案件」(28件)なるタイトルが付いた総計53件の3つのリストがあったのだ(3つのリスト共以下に転載)。
(冒頭写真=この8億円はする東京都足立区のビルも3億5100万円という安さで大島会長親族企業の所有に。しかも、その3億5100万円とて書類上のことで、実際は支払われていない疑惑まで出ているのだ)