アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

<主張>タミフルは効かない可能性大――豚インフルエンザ「人から人」感染の恐怖

 ついに恐れていたことが現実になろうとしている。新型インフルエンザ発生のことだ。(横写真記事=「毎日」4月25日夕刊)
世界中はこれまで鳥インフルエンザ、それも致死率が高いとされるH5N1型の出現を想定して対策を練って来た。
ところが、その裏をかくかのように今回、人から人への感染が確認されたのは豚インフルエンザで、しかもこれまでの常識では致死率がひじょうに低いとされるH1N1型であるのは既報の通り。
それにしても、なぜ、致死率の低いはずのこの型ですでに60名もが死亡なのか。しかも、そのほとんどが20~40代の体力のある年齢層というのも、これまでの常識を逸脱している。
ウイルス感染がはっきり確認されているのはまだ60名中20名程度というから結論を出すのは早いが、本当に60名の死因がすべてウイルスだとすれば、感染者は約1000名とされるからその致死率は少なくとも6%程度ということになる。
政府・厚労省は、この型は人間の間で冬に流行するAソ連型と同型で、警戒されているH5N1型と違って多くの人は免疫を持っているからそう深刻になることはないとの姿勢だ。だが、少なくとも現状の情報を見る限り、その常識を超えている。
「そもそも、H5N1型の新型インフルエンザが登場した際、致死率が高いだろうというのは、この型の鳥インフルエンザの鳥集団感染の致死率が高いことによる“推定”に過ぎない。人から人へ感染する新型インフルエンザはあくまで別物ですから、突如、大きく変異し、H5N1型の新型が登場しても致死率はたいしたことがない場合だってあり得る。その逆も真なりで、強毒性のH1N1型の新型が出現する可能性も十分あり得るのです」(ウイルス専門家)
なぜ、こうした専門家の間では常識のことが、一般の報道ではまずなされないかといえは、政府は常に一般人は愚かと思っており、パニックになるのを恐れているからだ。

この続きを読むには有料購読の登録が必要です。

関連キーワード
検索

カテゴリ一覧