アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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内紛で揺れた慶應塾長選ーー清家篤商学部教授に決定の模様

 本紙でも既報のように、ご多分に漏れず、4年に一度行われる慶應塾長選挙も利権絡みで怪文書が登場、この間、事件化した「円天」と医学部教授らとの癒着疑惑まで持ち上がり、内紛が起きていたが、いよいよ明日には慶應大学の学長と(学)慶應義塾の理事長を兼ねる新慶應塾長が正式に発表される見込みだ。
当初、塾長を2期務める現職の安西祐一郎氏(62)が有力とも見られていたが、19日にあった予備選で落選。塾長選は約450名の各学部代表者が投票。まず予備選で上位3名を選び、本選を行う。ところが、安西氏は4位に止まった。
本選で1位になった清家篤氏(55。冒頭写真)は慶應大学経済学部卒、大学院商学研究科博士課程終了。その後、同大商学部助手、助教授を経て92年に同教授に。父親は日本を代表する建築家の清家清氏。


それにしても、なぜ、安西氏は予備選で早々に姿を消したのか。
「安西さん(理工学部)は医学部と利権絡みで組んでいて、医学部の実力者である末松誠医学部長と共闘していた。ですから、本選になれば医学部の代表者は安西さんに投票する作戦だった。予備選は単独で楽に3位内に入れるだろうと。ところが、この間の安西さんの独裁体制と利権疑惑が、彼の想像を超えて関係者の不信感を招いていたということでしょう」(関係者)
そして21日には本選が行われた。関係者によれば、本選に残った3名は清家氏の他は、国分良成法学部教授、それに細田衛士経済学部教授(経済学部長)。
清家氏は安西氏と違って金銭には汚くないとの評で、この結果、これまでの露骨な利権路線は是正されることが期待される。
ただ、本選で1位=新塾長というわけではない。明日24日の臨時評議員会で本当に塾長に相応しいか最終信任を得て、正式決定となる。

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