東証1部、日本最大の卸電気事業者で、04年に上場するまで特殊法人として極めて公的性格の強かった「J―POWER(登記会社名は『電源開発』)」で派閥抗争が勃発。よりによって、一方が政治結社まで利用しようとしてトラブルになっていたことは本紙で既報の通り。
そのJ―POWERは3月31日の取締役会でトップ人事を内定、それを同日、発表した。
それによれば、中垣喜彦社長(71)は顧問に退き、新社長には北村雅良副社長(61。冒頭写真)が就任。また、会長職を新設し、沢部清副社長(62)が代表権を持つその職に就任するという。
というわけで、中垣社長側に与していた政治結社側は「騙された!」と怒り心頭で、新たな動きをする可能性もあり、関係者は実は水面下でピリピリしているという。