アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(714)強制調査の「東郷証券」オーナーは、巨人ドラフト1位元投手

 2月5日、外国為替証拠金(FX)取引を手掛ける「東郷証券」(東京都港区)が顧客に損失補填した疑いで、証券取引等監視委員会が金融商品取引法違反(損失補填等の禁止)容疑で、本社など関係先を強制調査したのはご存じの通り。
FX取引の損失を補填したというのだが、補填資金の捻出方法も手が込み入っており、組織的な関与が疑われても仕方ないだろう。
ところで、この東郷証券、2018年3月期の自己資本比率は197%。同年12月末で230%と回復したものの、今回の不祥事で19年3月末の自己資本比率は大きく低下することだろう。
そもそも200%前後の自己資本比率では財務内容は厳しい水準であるため、自己売買も難しいのではないか。それに、組織ぐるみの損失補填はバブル崩壊直後に社会問題化し今ではあり得ないこと。それが起こった模様なのだから重罰は必至だろう。
その東郷証券の実質オーナーといわれているのが林泰宏氏。表向きは取締役ながら、同社の100%株主はコンサル並びに不動産管理の「橘フェニックス」なる会社で、林氏は同社の社長だからだ。また、この2社は虎ノ門のビル9階に同居している。
そして、この林氏、経歴が実にユニークだ。
1979年夏の甲子園は尼崎高校のエースにして4番打者としても活躍。予選決勝で0-1と惜敗したものの、同年ドラフトで巨人に1位指名される。

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