アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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揉み消された「バンダイ」御曹司の別件疑惑――高級旅館担保に銀行から不正融資!?(2)

 前回に続き、いよいよ熱海市の高級旅館「海峯桜」(冒頭写真)を舞台にした銀行からの不正融資疑惑の詳細を報じる。
そもそもは、山科誠氏がまだ「バンダイ」(現「バンダイナムコホールディングス)の社長を務めていた時分、VIP客の迎賓館として建てられたわけだが、現在、山科氏が高級旅館として切り盛りしているわけではない。この建物を借りた第3者が高級旅館として経営しているだけのことで、山科氏はその賃料をもらっているという立場。
さて、疑惑の銀行から不正に融資を引き出したのではないかという件だが、この建物、それまでは無担保だったから、問題なく銀行から融資を引き出せたと思うのは実務経験のない者の考え。
いくら担保価値があっても、返済できる収益源がなければいまの銀行は貸さない。返済が滞って競売しても売れるかどうかわからないし、手間もかかれば、不動産価値が暴落することだってあるからだ。
関係者が証言する。
「現在、K社が高級旅館として経営しているのですが、そこで山科さんは旅館の改装費用名目(実際は山科氏の会社『Long Tail Live Station』の運転資金に流用)で借りたんです。そして、最大の問題はその際、K社との賃貸契約の収入額を大幅に水増し、銀行側を騙したと思われることです」
(上写真=「海峯桜」所有の「なぎさホテル」など複数の山科氏会社が入居するビル。なお、小説のタイトルにもなり有名ななぎさホテルとは無関係)

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