本日、東京地裁で判決があり、辻恵衆議院議員(冒頭写真。民主党。大阪17区)に賠償責任はないとして、原告側の請求を棄却した。
辻議員は弁護士でもあり落選中、「東洋不動産」(東京都豊島区)代表の大津洋三郎氏という地上げの世界では有名な御仁の弁護をやっていた。
その大津氏と、「N」のA社長が組んで、医薬品大手「富士薬品」から多額の地上げ資金を引き出しトラブルに。
A氏は別件で逮捕、有罪判決を受けたが、逮捕したのは東京地検特捜部で、どうやら特捜部は辻議員が小沢派であることから、A氏の先のターゲットとしていたようだ。
辻議員は富士薬品とのトラブルから派生した民事訴訟を貸しビル業者「永和実業」(大阪市)から提訴されもし、この日の判決も注目されていた。
永和実業は、東洋不動産が富士薬品から借りていた“第3者供託”(第3者は弁護士としての辻氏)の資金に質権設定し、東洋不動産に1億6000万円を融資していた。ところが、辻氏も富士薬品とトラブルになり、その和解条件としてこの第3者供託資金を富士薬品に戻した結果(上写真の図、参照のこと)、永和実業は融資資金を回収できなくなった。そのため、違法だとして提訴していた。