去る7月中旬、北朝鮮のほぼ全土を襲った集中豪雨は、既報道より遙かに深刻であるようだ。
「朝鮮中央通信」は死者・行方不明者は数百人、世界食料農業機構(FAO)のアジア責任者は「これによる食料不足は2万?程度」との報道もある。だが、本紙が得た情報によれば「死者は約1万5000人」、「不足食料は350万?」と桁が2つも違う。
そして、「1960年代後半の自然災害で約60万人が餓死したとされるが、今回、洪水被災者は約250万人にも上り、このまま10月後半からの寒さに突入すれば、前回をも上回る餓死者が出ることもあり得る。何しろ石炭、重油、木炭なども例年(約4割)以上の約8割も不足している。そして何より決定的なのは、7月5日のミサイル発射により、今回は中国の支援が未だ一切ない点」と明かす。
そうしたなか、つい最近、中国国内の同胞で組織される「在中国朝鮮人総連合会」が見かね、ようやく支援に動き出したとも打ち明ける。