アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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なぜか、シャンシャンだった「ソフトバンク」株主総会

 報告が遅くなったが、携帯電話販売の「ソフトバンクモバイル」などを傘下に持つ東証1部、総合通信事業会社「ソフトバンク」(本社・東京都港区。孫正義社長=冒頭左写真)の定時株主総会は、上場企業の開催日が集中する6月24日にあった。
本紙はこの間、ソフトバンクモバイルの携帯電話純増契約数がトップを続ける背景に、代理販売を行っている「光通信」側の強引な商法があり、寝かせ疑惑が出ていることを報じて来た。
だが、この総会ではこれに関する質問はまったく出なかった模様だ。
それどころか、その携帯電話事業の収益が安定するとの見通しなどから、10年3月期に配当を前期実績の2倍の年5円に引き上げ、さらに12年3月期、15年3月期にも増配する方針を示した。
09年3月期で、ソフトバンクの有利子負債は1兆9395億円もあるが、これを15年3月期までに何とゼロに出来る見通しで、これが前提だという。
強気といおうか、むしろ根拠のない楽観論といった方が適切だと思うのだが、こうした表向きの好調さを反映し、ソフトバンクの株価はこのところ上昇基調。昨年10月28日(終値)には650円まで下がっていた同社の株価は、2000円近くまで回復している(冒頭右写真=チャート図)。

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