2007年4月、『週刊文春』は「郵便局幹部『天下りリスト』を暴露する」というタイトルで、いまの郵政スキャンダルの先駆けになる記事を掲載した(冒頭写真)。
この記事中、「暴力団から株を買い戻す」という小見出しがある。
郵政ファミリー企業「弘信観光」(東京都港区)の株券が、経営者不在のなか、暴力団に渡り、1億円以上をかけてこの株券を買い戻したという衝撃の内容だ。
この渦中、大株主になったことを背景に、暴力団側から3名の役員が弘信観光に送り込まれていた。2002年末から翌年にかけてのことだ。そのなかにA・K氏になる人物がいた。
一方、ジャスダック上場の「サハダイヤモンド」(東京都墨田区)だが、「大量保有報告書」によれば、現在も「サハ資源開発事業団」(東京都中央区)なる会社はサハの7・1%の大株主。
このサハ資源は最高、サハの株式を約30%所有していたこともあった。
そのサハ資源にも、A・K氏になる人物が2007年6月に役員として乗り込んで来る。