ここに来て、北朝鮮の金正日総書記が三男・金正雲氏(26)を後継者に決めたことはまず疑いないようだが、そこで気になるのは、中国の態度だ。(冒頭写真=「毎日」6月14日記事)
北朝鮮は政治的にも、経済的にも、中国を最大の後ろ盾にしているだけに、実質、中国の承認無しでは政権譲渡は無理と見られる。
最近になって、この三男説が浮上して来ても、多くの識者が懐疑的だったのは、長男の金正男氏の中国に対する覚えがひじょうに良かったためだ。これに対し、正雲氏は接点がないどころか、反中的との見方もある。
6月16日、北朝鮮の国防委員会副委員長、正日総書記の側近の一人、金永長人民武力相が極秘訪中かとの情報が流れたのも、正雲氏の母親(死亡)に近い関係から、中国のお墨付きを得ようとした動きではと考えられたからだ。
こうしたなか、本紙は中国の公安筋から重大な情報を得た。