アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

いまもゴタゴタ続く、わが国最大級の違法搬入処分場(福井県敦賀市)にあの武富士闇人脈

 この処分場とは、福井県敦賀市内の「キンキクリーンセンター」が経営していたもの(07年2月に破産)。
届け出を受けた(当時はまだ許可制ではない)同市内の処分場面積は約9万平方メートルだけで、実際には約120万平方メートルも搬入していた(冒頭写真)。この不法投棄の量は東京ドーム1杯分にもなり、社会的関心を引いた瀬戸内海の豊島、青森・岩手県境、岐阜市のそれを大きく上回り、そのゴミから漏れ出た化学物質は周辺の川や井戸を汚染した。(*過去の別の処分場記事
 実に13倍もの不法投棄を、なぜ指導する立場にあっ敦賀市、福井県は気づかなかったのか。実は長年に渡り、黙認していたようで、それを裏づける“裏念書”が出て来たこともあり、キンキの社長らは廃棄物処理法違反(無許可増設)容疑で県から告発されたものの逮捕すらされず(書類送検)、不起訴になっている。
それにも拘わらず、その汚染処理費約102億円の内の約14億円を、福井県と敦賀市は一般ゴミをここに出していた全国60団体に請求したため、支払い拒否など大きな反発を招いている(上写真記事=「朝日」08年3月3日)。
この請求は環境省が指導しており、支払い拒否しているある自治体幹部はこう漏らす。
「不法投棄を黙認していた背景として、贈収賄と暴力団の脅しに屈していた疑惑が出ている。だが、その疑惑も何ら解明されず、支払いをしてはうちの住民から無駄な出費と告発されかねない。ケチっているのではなく、支払いが納得できるだけの情報公開をきちっとしてくれといっているのです。
環境省が出て来たのは、原発・もんじゅが地元にあるので、ことさら市に気を使っているのだとしたら問題。だからと、疑惑をうやむやにして許されるわけがない」

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