アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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加藤紘一代議士実家放火事件の背景ーー上部団体は過去、宮澤首相邸前割腹、新潟県知事襲撃を決行

 小泉首相が靖国神社に参拝した8月15日、加藤紘一元自民党幹事長の山形県鶴岡市の実家が全焼したのは既報の通り。
そのタイミング、加藤氏が小泉首相参拝に異議を唱えていたことから、現場で倒れていた男による政治的テロではないかとの見方がされていたが、山形県警は本日、この男が所属していた東京都新宿区歌舞伎町の政治結社「大日本同胞社」事務所などを、政治的な背景も視野に入れ、現住建造物等放火容疑で家宅捜索したのは既報の通り。
放火と靖国問題との関係は色濃くなっており、これが事実とすれば、本当にわが国はものが言いにくい時代に入って来てしまっているようだ。
それはともかく、放火現場に倒れていたのは同団体事務局長のH・T氏(65)だった。
当局は同団体は広域指定暴力団である住吉会系音羽一家系列と見ている。
音羽一家というのは、プロ野球巨人軍の本拠地である東京ドームを含む文京区を縄張りとしている。巨人戦チケット販売などのダブ屋利権などを持ち、かつては東京ドーム側と蜜月関係にあったが、取締強化で現在は関係は絶たれているとされる。
また、大日本同胞社はといえば、1987年、幹部等が土地取引に関して不動産業者に対する恐喝容疑で逮捕されるといった具合で、政治的な側面は見えて来ない。

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