アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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「ソーシャル・エコロジー」株主総会――“流会”のはずが、会社提案原案可決になったチンネン・マジック

 伊豆シャボテン公園(冒頭写真)などのレジャー施設が核の「ソーシャル・エコロジー・プロジェクト」(6819。JQ。東京都港区)は、予定通り、6月26日に定時株主総会を開催した。
同社に関しては、この株主総会での役員入れ替えなどの決議へ向け、この間、チンネンこと元代議士・山口敏夫氏(下写真)のチンネン派(経営陣)と、野党連合(瀬川派+T弁護士派)が熾烈な多数派工作などを行っていたのは本紙既報の通り。
総会の結果はといえば、当初予想していたチンネン派優勢との見方を覆し、チンネン派、野党連合どちらも過半数に達せず、議長は“流会”を宣言して総会は終了した。
いうまでもなく、“流会”とは、「インスパイアー」もそうだったが、改めて株主総会を開催し、もう一度裁決をやり直すことを意味する。
ところが、早速26日当日に出されたソーシャルのIRを見ると、“流会”のはずが、チンネン派(経営陣)の取締役5名選任の件が可決されたことになっているではないか。
これはいったい、どういうことなのか?
「私は会社側に賛成票を投じました。ですが、いくら何でも会社側が勝手に解釈し(*26日のIRはココをクリックすれば見れます)、“流会”の事実を反故にするのはやり過ぎでしょう。これは年にたった1度の株主総会を否定し、株主の意思を無視するものではないでしょうか」(ある株主)
まさにというか、さすがというかチンネン・マジックといえそう。
実際、野党連合はこんな勝手な解釈は許されないとして、ソーシャル側の選んだ役員でそのまま経営を続けるなら、法的処置を取る模様だ。
株主総会を経てひと落ち着きすると思い気や、ますますヒートアップの雲行きの三つ巴の戦い、いったい、なぜこんなことになったのか?
その前に、なぜチンネン派優勢のはずが拮抗したのか?
実はこの間、チンネン派と見られたはずの大株主が野党連合側に“寝返った”からなのだ。

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