アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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水谷建設事件(北朝鮮ルート)のキーマン=「前田建設工業」代表が裏書きした額面1億円約束手形の闇(前)

「水谷建設」の脱税事件に東京地検特捜部が乗り出した狙いの一つに、“北朝鮮ルート”があるのは本紙でも既報の通り。 そして、まだ大手マスコミはほとんど報じていないが、他の“福島ルート”、“原発・産廃利権ルート”同様、この北朝鮮ルートにも東証1部上場の「前田建設工業」(東京都千代田区)が深く関係していたようなのだ。 2002年9月、小泉首相が訪朝、金正日総書記との間で「平壌宣言」を締結。そのなかにはわが国が北朝鮮に対して“経済協力”を行うことが明記されていたことから、わが国ゼネコン各社はバブル崩壊、公共事業縮小で厳しい中、この北朝鮮との経済協力による現地工事建設等を受注することに強い関心を向けた。 その結果、水谷建設等の橋渡しにより、04年10月、前田建設工業が幹事となり、大成建設などわが国ゼネコン10社幹部が訪朝(現地視察)を計画する。 もっとも、この件は本紙でも既報のように、右翼団体の抗議等によって中止を余儀なくされるのだが、この時に幹事を務めた前田建設工業の具体的人物は峯本守代表取締役兼執行役員副社長だった(その後、取締役副会長を経て今年6月末で退任)。 ちなみに、峯本氏は日本鉄道鉄建公団理事からの天下り。また、水谷建設は福島県の木戸ダム工事を前田建設の下請けとして受注しているが、同ダム工事を始めるにあたっての式典で峯氏は佐藤栄佐久知事と仲良く鎮定の儀を行っている。 ところで、本紙はこの峯氏に振り出された1億円の約束手形コピーを入手した。 (写真・前田靖治前田建設工業社長)  岐阜市の会社が振り出したもので、この振り出し時期(05年2月28日)、峯氏は代表取締役副社長だった。 振り出し先が峯氏というだけなら、勝手に名前を使われたという逃げ口上も成り立つかも知れない。 だが、この手形の裏書き欄には峯氏当人の裏書きもあるのだ。 それだけではない。 その後、この手形を割り引いた者(約5000万円)に対し、手形コピーの下に以下のような署名、捺印までしているのだ。 「平成17年4月30日に間違いなく買い取ります」 だが、約束は実行されず、割り引いた者は 支払い期日(同年5月31日)に銀行に持ち込んだが、除権判決が出ているとして支払い拒否、すなわち、紙くずをつかまされたことになっている。 「東証1部上場企業の代表権を持つ者が裏書きしているならこそ、信用して割り引いたのだろう。だが、逆にいえば、なぜ、そんな社会的地位ある者が個人で1億円もの手形の裏書きをせざるをえなかったのか? 岐阜の会社に融通手形を出させ、それを割り引いてカネを作った。つまり、実際は会社の業務として裏ガネ作りをしていたのではないか。そこまでして作るとなれば、真っ先に思い浮かぶのは北朝鮮絡みだろう」(関係者) この振り出し時期は、右翼の抗議などでゼネコン一行の北朝鮮行きが中止になって5カ月ほど後のことであり、東京地検特捜部も注目しているようだ。 なお、同様の1億円の手形は計10枚ほど市中に手回っていたとの有力情報もある。…

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