アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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あの特許著名弁護士に、所属弁護士会が懲戒に向け“クロ”判定

 升永英俊弁護士(冒頭写真左人物。72。右は久保利英明弁護士)といえば、青色LEDの発明・開発者である中村修二氏と、当時、働いていた「日亜化学工業」との特許権を巡る訴訟で中村氏側の代理人を務め、一審において200億円の損害賠償を認めさせた(04年1月)ことで一躍有名に。
もっとも、それ以前から弁護士業界では有名だった。すでに01年には約3億4000万円を納税し、その年の納税額では弁護士では堂々1位、全国でも66位という高額報酬を得ていたやり手弁護士。近年は「一人一票実現国民会議」を立ち上げ、いわゆる「一票の格差」問題の啓蒙活動を行うとともに、自ら多くの違憲訴訟を提起している。
 その著名な升永弁護士が、所属する第一東京弁護士会に、「利益相反」をしているとして懲戒請求されたのは02年11月。その「綱紀委員会」の決定がこの7月10日に出て、「懲戒委員会に審理を求める」との“クロ”判定が出ていたことがわかった。
入手した綱紀委員会の「議決書」には、升永弁護士の「不法行為は、弁護士職務基本規程第58条違反(*共同事務所における利益相反。編集部注)に該当する」とハッキリ記されている。
弁護士の懲戒手続きは、大きく「綱紀委員会」「懲戒委員会」の2段階に分かれ(上写真の図を参照のこと)、また懲戒委員会に行ったからといって何らかの処分になるとは限らない。しかしながら、前述のような「議決書」の内容も見るとひじょうに“クロ”に近いと思わないわけにはいかないのだ。

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