9月28日告示、10月5日投開票が決まっている金沢市長選は、山野之義前市長(52)が前回10年出馬時、市内に競輪の場外車券売り場を計画するビル管理会社元社長と設置に同意する趣旨の念書を交じらしていた事実などが明らかになり辞職したことに伴なうものだ。(冒頭写真=「北國新聞」8月19日記事)
すでに自民党の下沢佳充・石川前県議(53)が出馬を決めているが、山野前市長も再出馬が囁かれており、そうなると事実上の自民分裂選挙となる可能性が出て来ている。
実はこの念書などの存在は昨年3月に発覚したものの、山野氏が陳謝することで一度は沈静化していた。ところが、この8月になって再燃し辞職に。
実はこの裏には、地元のドンである森喜朗元首相(77)が、同派閥出の安倍首相の威光を背景に2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会会長に就くなど復権するなか、地元利権を巡る思惑からでは、との見方も出ている。
いったい、どういうことなのか?
ある地元事情通は、問題の念書を書かせた「太晃創業」の太田武男元社長とある人物との関係に注目する。