アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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暴力団の資金源に――未だほとんど放置の「ネットダフ屋」

 人気が高く、ファンクラブ会員限定、抽選でしか入手できないようなコンサートチケットをファンや、ファンを装った仲間から入手し、高値転売して利益を得る「ネットダフ屋」ーー。
このネットダブ屋が横行する背景に、「ヤフオク」を運営する「ヤフー」(4689。東証1部。東京都港区)をダントツとして、3大オークションサイトがほとんど放置しているのが現状であることは本紙では1年少し前に報じている。
もっとも、同記事掲載直後から、特に異常な高値が話題になっていた「Kis-My-Ft2」(冒頭写真)、「嵐」(下写真)などの男性人気アイドルグループを抱える「ジャニーズ事務所」もやっと規制に乗り出し、昨年9月下旬の嵐とファンのお祭りイベント「アラフェス」(ファンクラブ限定)ではオークションに出回るチケットをチェックし、それを無効とし、抽選に漏れたファンに回した。
 だが、こうした対策はまだごく一部であることは、その対象になった「Kis-My-Ft2」、「嵐」のチケットに、いまも相変わらず40万円以上(ペア)、21万円なんて値が付いていることでも明らかだろう。
こうしたなか、今年2月には千葉県白井市の女性高校生が詐欺で逮捕される事件さえ起きている。
「その女子高校生は『嵐』のファンだったが、コンサートチケットの抽選に外れネットオークションで買うことに。ところが1枚8000円のチケットが最低でも10数万円で売られておりとてもじゃないが高校生の小遣いでは買えない。そこで、ツイッターで『嵐のチケットを譲る』といって現金を騙し取っていたんです。同じ手口による被害は女性14人から計約31万円です」(社会部記者)
これは氷山の一角。異常な高値転売は本来のファンの入手を困難にし、水面下では売春を始めとする非行の動機にもなっているようだ。
しかも、このネットダフ屋の状況、1年前とはかなり様変わりしているとの情報もある。

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