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双日株暴落に、株主から国内最大3000億円MSCB発行に批判の声

 日商岩井とニチメンの経営統合に伴い発足した「双日」(2003年4月東証1部上場)の株価が暴落している。
今年5月始めには約700円だったのが、わずか3カ月余りでほぼ半値になってしまったのだ。
もちろん、このところ東証全体の平均株価が落ち込んでいる事情もあるだろう。だが、同業の三菱商事や住友商事の株価下落率は20~30%に止まっている。
実は同社の場合、株価が暴落を始める直前の4月28日、国内最大規模となる3000億円のMSCB(普通株式に転換できる転換価格修正条項付き社債)を発行した事実が挙げられる。
双日は過去、先物取引での損失などから総額6260億円もの優先株を発行。MSCB発行直前になお約5600億円分残り、これがすべて普通株式に転換された場合、同社の総発行株数は4倍以上にも膨らみ、既存株主に大きな損害を与える懸念があった。
そこで証券会社(この場合は野村證券)がCBを一括購入し,普通株に転換した後に市況を見極めながら売却して行くことから株価暴落のリスクを軽減できるとして、MSCBを発行。これで得た資金等で07年3月前までに優先株をすべて消却する方針だ。

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