月刊経済誌「財界展望」7月1日発売号のコラム、「朝日新聞を訴えていなかった木村剛『日本振興銀行』」に、関係者の間から驚きの声が挙がっている。
それはそうだろう。
朝日新聞は今年元旦(1月1日)の社会面で、冒頭写真(右)の記事を報じた。
元旦の独自記事といえば、大手紙各社とも早くから取材を進め、掲載する調査報道の目玉記事。そして木村剛氏といえば、小泉首相が声高に叫んでいた「改革」をこの間、担って来た竹中平蔵大臣の最有力ブレーンとして銀行の不良債権処理で指揮を執った日銀OB。
その木村氏が実質、創業し、会長を務める「日本振興銀行」(本店・東京都)が、親族会社に1億7000万円の“情実融資”を行っていた疑惑があるとの内容なのだから、確かに目玉記事と言える。