アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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稲川会が分裂状態にーー19日、対立する2派が別々の会長選出

わが国3大指定暴力団の一つ、「稲川会」(本部・東京都港区。警察庁調べでは準構成員まで含めると約9500名)が分裂状態になっている。 稲川会は昨年5月、稲川裕紘三代目会長が病死。その後、会長職は空席だったが、一周忌後、後継者問題が注目を集めていた。 7月19日、三代目会長の下、№2の理事長を務めていた角田吉男・特別顧問(74)が神奈川県横浜市内で「四代目」継承式を行ったのに対し、同じく同日午前中、静岡県熱海市内では、三代目の息子・稲川英希・本部長(32)が「五代目」継承式を行った。 (写真は故・稲川会三代目会長) なお、三代目の父で、稲川会創設者で初代会長を務めた稲川聖城・総裁(91)は現在も健在で、四代目の方に出席。これに対し、五代目の方は、総裁は体調が思わしくなく出席できないとして、三代目未亡人が出席した。 指定暴力団の分裂と言えば、本紙でも既報の今年5月の「道仁会」(福岡県)のケースもあり、まだ騒動の渦中にある。次期トップの人選に不満を抱いた有力団体との内紛によるもので、それは稲川会の場合も同じ。ただし、稲川会の場合、道仁会のような抗争(組事務所が自動小銃で襲撃されるなど13件発生)にはまだなっていない。 同じく、巨大組織の内紛といえば、山口組四代目継承時の組長と組長代行による「山一抗争」が有名だが、さる事情中はこう見る。 「五代目派は、当初、参加組織は四代目を上回ると見ていた。ところが、実際に出席した勢力を見ると四代目の三分の二程度。しかも、初代会長が四代目側に出たことで、かなり動揺があるようだ。 山一抗争の時も、当初は組長代行の山本広等離脱組の方が勢力は大きかった。だが、山口組の代紋を正式に継いだ竹中正久組長側にほどなく雪崩をうって寝返った。同じような現象が起きる可能性は十分あるのではないか」 いずれにしろ、この内紛で得をするのは、すでに関東に深く進出しているわが国最大の指定暴力団「山口組」(兵庫県)。離脱派を吸収する可能性もあるし、抗争に発展する可能性もあるとみて、当局は重大な関心を抱き、注目している。 なお、この件、大手では「読売」、「朝日」、「日経」、それに共同通信がサラリと報じたが、ヤクザ記事が大好きな夕刊紙やスポーツ紙はなぜか一切報じていない。 (*その後4代目で統一となり、分裂状態は回避された)…

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