本紙・山岡に次々と嫌がらせ訴訟を提起(すべて荒木被告側敗訴)、また、山岡の自宅放火事件との関連もあり得ることから、注目し続けている、大手建設コンサルタント会社「パシフィックコンサルタンツインターナショナル」(PCI)元会長・荒木民生被告(73。冒頭記事は、逮捕時の「毎日」08年4月24日夕刊)の特別背任事件の論告求刑が7月7日にあり、検察側は長男(=荒木謙。別の詐欺事件で逮捕)の借金を解消するために、資金を社外に流出させるなど「会社を私物化していた」と指摘、責任は重大だとして、懲役3年を求刑した。
だが、傍聴したある関係者は、「通常、懲役3年求刑といえば、実際の判決はその8割程度が相場。ということは、執行猶予は実刑3年以下なら付くから、荒木はまずセーフだろう(実刑にはならない)」と肩を落した。
そして、こう付け加え得る。
「荒木は最後まで、犯行を認めないどころか、裁判長にも食ってかかって何度もたしなめられた。あの男のお陰で、パシコングループは倒産説まで出るほど悪影響を受けたのに、なぜ、執行猶予なのか!?」。