未公開株のダントツの人気銘柄だった「日本ファースト証券」ーー近く上場されると営業をかけられた結果だが、いつまで経っても上場しないどころか、同社は外国為替証拠金取引業者の登録を金融庁に申請しているものの未だに認可になっていない。同時期に出された証券会社はとっくに認可になっているし、認可がいつまで経っても下りない証券会社のなかには、自ら申請を取り消したところもあるにも拘わらずだ。 こうしたなか、本紙既報のように、6月30日に開催された同社株主総会では、高値で売りつられた株主から質問が相次いだが、対応した中野義信社長は多くの答えをはぐらかした。そのためだろう、7月10日付けで同社の監査法人に対し、株主から出された質問状を本紙は入手したので以下、紹介する。 なお、その第一の質問だが、この売主は実質、同社を牛耳っている志村稔氏であり、しかも実際の価値は購入額を遙かに下回るとの情報が出ているためと思われる。…