昨日、上場を目指しているとされるベンチャー企業の未公開株式の販売をめぐり、2005年3月までの3年余で総額約15億円の所得隠しをしていたとして、東京都内の4社、1個人が、所得税法違反と法人税法違反(共に脱税。その額は4億数千万円)の疑いで、東京国税局に告発されたことがわかった。
証券取引法では、未公開株式の販売には証券業の登録が必要だが、いずれも無登録で、同法違反(無登録営業)の疑いもある。
そのなかの1社は「亀山社中」(東京都中央区。2003年9月設立)という。
かの坂本龍馬等が設立したわが国初の株式会社と同名では、龍馬が墓の下で泣いているのではないかと察するが、本紙は同社の役員をしていた横田昌明という人物が独立し、やはり証券業の登録なく未公開株式を販売していた事実を掴んでいる。
その会社は「日本相互総合研究所」(東京都板橋区。二〇〇四年5月設立)というが、すでに同社は閉じてしまっている。