アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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名誉毀損事件、鹿砦社・松岡社長に有罪判決。松岡社長は控訴へ

 パチスロメーカー・アルゼ会長などについて記した部分が名誉棄損に当たるとして、名誉棄損罪に問われた出版社「鹿砦社」(兵庫県西宮市)松岡利康社長(54)に対する判決公判が神戸地裁で本日あり、佐野哲生裁判長は「表現の自由に名を借りた言葉の暴力で、無責任で身勝手な犯行」などとして、懲役1年2月、執行猶予4年(求刑・懲役1年6カ月)を言い渡した。 判決によると、松岡氏はプロ野球・阪神タイガースの元スカウトマン長女(48)と共謀し、長女の父親が神戸市内のビルから転落死した事件につき、当時の球団職員の実名を挙げて殺害に関わった可能性があると指摘。また、ジャスダック上場のパチスロ大手「アルゼ」の岡田和生会長の私生活上の内容(といって、脱税の前科を含む)などを書籍や自社HP上に掲載してという。 裁判長は「センセーショナルな表現を使い、(記事内容は)一方的で悪意に満ちている」と指摘。アルゼ・岡田会長の記事については、「経営再建のために(アルゼの)対立業者から資金提供を受けることが目的で、公益性は認められない」とした。 これに対し、判決後、松岡氏は「無罪を信じていた。不当な判断だ」と話し、控訴する方針と語った。 また、「鹿砦社・松岡利康裁判を支援する会」の永岡浩一・代表世話人は判決の問題点を以下のように挙げる。 (1)アルゼはそんなに大きな企業ではなく、公益性なしとした→これでは、権力者の批判はできなくなる(ジャスダック上場で、元警視総監が社長に天下っていた)。 (2)ライバル企業の買取(約1300万円分)を前提として、儲けるためにやったとしたこと→買取はメディア間でよくあること。それ(だけ)を持って公益性なしは、おかしい。 (3)表現の自由に名を借りた「言葉の暴力」である→何をか況や! (4)松岡氏は逮捕されて制裁を受けているので執行猶予→不当逮捕を正当化した。 本紙とて、殺人の疑惑について、十分な裏付けがないにも拘わらず実名を記したことは問題だと思う。だが、こうした指摘には同感だ(カッコ内は本紙注)。 この件は判決文を入手後、キチンと検討し、改めて報告したい。 (写真・鹿砦社の最近の出版物の一部)…

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