5月25日、中国の上海店頭取引(OTC)市場「上海股権托管交易センター」(冒頭写真)の「Qボード」に日系企業3社が店頭公開した。これによりQボードに登録した日系企業は計8社になった。今後、さらに10社が公開する見込みだという。
これまで中国の日系企業が資金調達する場合、日本本社からの出資に頼らなければならなかったが、最近、中国は外資企業にもOTC市場を開放した結果、Qボード登録が可能になった。
「Eボード」という参入基準が一段高いボードもあるが、Qボードがあるのは中国国内に複数あるOTC市場のなかでも上海OTC市場だけだ。
そのQボードの参入基準だが、誤解を恐れずにいえば、売上高が数百万円程度の出来立てほやほやの会社でも、将来性があるとされればよく、その基準は大甘といっていい。
そこが詐欺師にとっての目のつけどころで、上記のような登録実績を背景に、資金調達に窮している中小零細企業にQボード登録話を持ち歩いている。