事実は小説より奇なりというが、マンガ「闇金ウシジマくん」も真っ青なほどの執拗かつ脅しのセリフをこれでもかと、一段と取締りが厳しい昨今、よくもまあこれだけ吐けるものだ。
本紙は、昨年6月27日の定時株主総会の前日の晩、「グロ-バルアジアホールディングス」(3587。JQ。旧プリンシバル・コーポレーション)の菊地博紀代表取締役副社長(当時)の携帯電話に吹き込まれた「脅迫電話」録音記録を入手した。
午後10時49分から11時15分まで、実に20回も、何者かが一方的に借金返済を迫り菊地代表の携帯電話留守電に吹き込んだものだ。
この「脅迫電話」、どうやらいまグローバルアジアが提訴され訴訟になっている3億円返済を巡ってのものであるようだ。
しかも、この電話からほどない昨年7月1日、菊地氏はこの3億円返済を巡る件で監禁されそうになり、その際、暴行も受け、警視庁最寄署に被害届けを出し、受理になっている模様だ。
だが、同時に驚かされるのは、被害者は歴とした上場企業の代表取締役(当時)であり、グローバル側は会社にはカネは入金されていないとして全面的に争っているが、菊地氏自身、本紙の取材に対し、それなりのカネが動いたこと、借用書に自分の代表印が押されていることは認めている事実。
ともかくこれが上場企業を舞台にした出来事かと、驚かないわけにはいかない。
以下、その全文を公開する。