アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(496)業務禁止申し立てられた「ドリームジャパン」は氷山の一角

 証券取引等監視員会は7月3日、金融商品取引業の登録を受けず一般投資家から約7億円集めていたとして、投資会社「ドリームジャパン」(東京都中央区)と同社の遠藤成樹社長に業務停止命令を出すように東京地裁に申し立てた。
この遠藤社長、そもそもは「エリオストレーディング」(同。やはり無登録)で株の注文、さらに新規公開株式売買も行うとしてカネを集めており、それを把握され、証券取引等監視委員会が昨年半ば警告するや、ドリームの方にその業務を引き継がせていた。
しかも単に無登録であるだけでなく、少なくとも集めた約7億円中約5億円は株式売買に充てず、遠藤社長の借金返済や遊興費に消費していたという。
免許のない業者が資金を集めること自体出資法違反。また証券会社に注文を取り次ぐことも違法。その上、預かった資金を自分の懐に入れ大半が焦げ付くと見られるのだから何とも悪質だ。
総量規制後、ほぼすべての金融屋は廃業したが、その多くは地下に潜っただけで、逆に当局の検査がなくなり助かったのかもしれない。
このようなモグリの金融屋は、兜町界隈にはまだ10件ほど存在するといわれている。では彼らはなぜ捕まらないのか?(冒頭写真=閑古鳥の兜町界隈)

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