本紙は、経営破綻した大手商工ローン「SFCG」(本社・東京都中央区)の“資産隠し”の問題点をいち早く報じて来た。
SFCGから「IBI」を初めとした大島健伸元会長のファミリー企業(IRE、白虎など)へ、SFCGの破綻直前、SFCGが借り手から担保に取っていた優良不動産の多くの所有権が移転しているのもその一つだ。
ただし、その内部資料提供者を初めとするSFCG関係者にいくら聞いても、この不可解な所有権移転は、本当に書類上のことだけなのか、断言まではしてもらえなかった。
それは無理もないだろう。いくら切羽詰まったとしても、そんなことをすれば後ろに手が回りかねない。例えば、何分の1だけでも、IBI側からSFCG側にカネを払い、正規の売買に見せかける努力くらいはすると考えるのが常識だ。それに、そもそもあくまでSFCGは資金の貸し手で、担保を設定しても所有者ではないのに、借り手からSFCG側経由ではなく、いきなりIBI側に所有権移転するケースが多々あるのもいまひとつよく理解できなかった。
だが、あるキーマン的会社が絡んでいる事実、そして、この業務の直の担当者の証言を得ることで、そのカラクリが納得できたので、以下、報告する。
(冒頭写真=「朝日」7月23日。大島会長はこの記事にかなりショックだった模様。その理由も以下に記述)