前回に続き、詳報をお伝えしよう。
糸川正晃代議士と『毎日新聞』記者に銃弾が郵送される今年5月29日より約3カ月前、3月3日に、糸川代議士は地元・福井市内のスナックに呼び出され、そこには暴力団組員風の男が複数いた。さらに大野功統前防衛庁長官と岩永峯一前農水相の秘書もいて、糸川代議士は名刺交換したとされる。
そして、糸川代議士が今年2月14日の衆議院予算委員会で、東京都港区南青山3丁目の土地を外資ファンドのサーベラス・グループ会社が買い漁っていることを質問したことを、その場にいた男になじられた。一方、銃弾を送りつけられた記者は、今年1月12日「毎日新聞」一面で、この南青山のサーベス・グループ会社による買収で、山口組系暴力団関係者に資金が流れた可能性があるとスクープしていた。