アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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逮捕された診療報酬担保高利貸しの背後に新田グループ残党、広域暴力団の影

6月13日、警視庁生活安全課は、東京都武蔵野市で「若葉記念病院」を経営していた医療法人から、出資法の上限金利の2倍近い年利54%の金利を取っていたとして、貸金業「店舗ファイナンス」(東京都渋谷区)の社長などを出資法違反容疑で逮捕したのは既報の通り。
昨今、出資法違反などありふれた容疑だが、経営が傾いた病院に資金援助し、診療報酬を担保に取り、やがて経営権も乗っ取る病院向け専門の貸金業者が存在し、ここに食い込まれた傘下病院は最後には廃業、結果、多くの患者に悪影響を与え、最悪、人命にも関わるだけに、こうした業者に手をつけた意味は大きいだろう。
だが、同時に、この業者はいわば末端業者で、連携している者のなかには、本紙でも過去、何度か触れた病院乗っ取り専門の「新田グループ」、その背後には広域暴力団が控えているだけに、そこまでメスを是非とも入れて欲しいものだ。
実は本紙・山岡は会員制情報誌『ベルダ』に連載中の記事のなか(2006年3月号)で、この新田グループなる病院乗っ取りグループの残党が関与しているA病院を取り上げているが、同病院は今回、逮捕された業者が食い物にしていた「若葉記念病院」(05年10月廃業)の入院患者が送り込まれていたとの情報があり、「店舗ファイナンス」の社長等と連携していた可能性がある。
(写真=「毎日新聞」06年6月13日)

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