アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

竹下亘、青木幹雄両議員に噴出した地元・島根のダイオキシン無害化工事巡る疑惑(1)

本紙が今年初めに2度に渡り報じた竹中土木受注のダイオキシン類無害化工事を巡る疑惑が、いよいよ事件化しそうな雲行きだ。 現場の島根県松江市といえば、故・竹下登元首相のお膝元。また、「竹中土木」(本社・東京都江東区)といえば「竹中工務店」の子会社で、“竹下直系企業”といわれる。それだけに、竹下元首相の実弟・竹下亘代議士、それに竹下元首相の秘書を経て同県選出の参議院議員の最大実力者になった青木幹雄氏が深く関与している模様だ。 疑惑は、この工事を巡る談合だけでなく、処理機械のすり替え、こうした疑惑を金銭によって隠蔽を図るなど続々なのだ。 それにしても、なぜ、この時期の疑惑浮上なのか。 それはこれら一連の疑惑に関し、金銭で口封じされていた業者オーナーが良心の呵責に耐えかね、ついに告発に動いたからだ。 本誌はそのオーナーが竹中土木の小林覚社長に出したとされる「通知書」(この5月25日付)コピーを入手した。3回に渡り、その全文を公開する。 「私、○○○○は貴殿を代表とする竹中土木と共謀して、平成一七年九月に島根県松江市が行う『馬潟工業団地周辺水路ダイオキシン類無害化処理工事』発注に際して、貴社がこの工事を不正に受注したことを隠蔽する工作と、税務当局に対する虚偽申告の工作や、今や大きな社会問題になっているダイオキシンの無害化処理技術に関して、貴社が『竹中工務店、竹中土木が開発した大型装置』として新聞に発表したダイオキシン分解に関する数値が事実無根である事を隠蔽して島根県民はいうに及ばず、全国民を愚弄したことなどの犯罪行為をしてきました。この隠蔽工作などの犯罪は貴殿の指示により、私が対応いたしました。 この隠蔽工作などの犯罪は、私が株式会社竹中土木の不正行為を糺したことに始まりました。 不正行為を隠蔽するわけですから、当事者間において犯罪行為であることを認識しながら株式会社竹中土木が私に対して金銭による懐柔案を提示して、私が金銭の欲しさからこの犯罪を行うことになったのです。 不正の内容は、 ○参議院議員青木事務所と衆議院議員竹下事務所を中心として五洋建設、荏原製作所などで談合して入札して貴社が不正に受注したこと ○正確な試験データもない装置を住民や関係する省庁に認可を受けていないことを公表せずに、住民を危険に曝す工事をしようとして、私に糺されたら金銭で黙らせたこと ○認定を受けたTATT工法で応募しておきながら、実際は試運転もしていない未完成の装置で受注工事を消化しようとして私に糺されたら世間に公表することを止めるようにするために私を買収したこと ○不正経理処理による建設業法など関連する法律違反 などでありますが、貴社が特に隠蔽したことは、オーナー一族と姻戚関係にある竹下事務所や青木事務所と貴社が談合や汚職に絡んだ事件性について公表されること、大手商社(三井物産)による自動車廃棄ガス処理機の偽装事件と犯罪の性質が同じであり、三井物産事件同様に、社会問題化する事を防ぐことに加えて、貴殿らが私に数度に亘り執拗に理解を求めた貴殿ら竹中土木の役員が社長と結託して新しい機械装置を製作する費用を拠出するために親会社の竹中工務店の竹中社長を騙していたことが親会社に発覚することです(続く)。 (冒頭写真は青木参議院議員)…

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