鮎川純太氏(49。冒頭右写真)といえば、ベンチャーキャピタル事業家というより、女優・杉田かおる(同左写真)の元夫といっった方が一般には知られているだろう。
というのも、失礼ながら鮎川氏、本紙でも何度か上場企業の投資案件絡みで取り上げているが、その対象企業に良からぬ噂があったり、トラブルになったり、そして何よりその後、その対象企業が2019躍進することはなく、決して事業の方は順風満帆とはいえないという事情もあるからだろう。
本紙で取り上げたその企業とは、東証2部の「ジャックス・ホールディングス」(現カーチス・ホールディングス)、ヘラレクス上場の「オープンインタフェース」、ジャスダック上場の「フリード」(現フォーバル・リアルストレート)などだ。
これに対し、会社側の説明によれば、今回のIT系企業「アルファ・トレンド・ホールディングス」(札幌市)はアンビシャス上場ながら、鮎川氏が代表を務める「日産興業」の100%子会社が、今年7月末の第3者割当増資に続き、この9月末にさらに新株予約権引受も行い、新株引受がすべて行使されれば、実に計59・99%を所有することになる。
そして、鮎川氏は取締役会長、鮎川氏の部下と言っていい7月末増資引受会社代表・相田英文氏がアルファ・トレンドの代表取締役社長、9月末新株予約権引受会社代表・湯浅慎司氏が取締役副社長にすでに就任している。
したがって、鮎川氏はオーナーといってもよく、それで業績好調となれば、まさに鮎川氏の面目躍如といっていいだろう。