マザーズ上場、「イー・キャッシュ」(東京都港区)が9月3日に行った業務提携と第3者割当増資が兜町関係者の間でちょっとした話題になっている。
この第3者割当増資により、イー・キャッシュは約2億2000万円の資金を調達した。しかし、その大半の1億7220万円は、業務提携する会社を持ち分法適用会社にするための株式買い取り資金(20・79%)に使われた。
そして、この第3者割当増資の大半を引き受けたのは、この業務提携会社「ロハスカーボンCO2研究所」(東京都渋谷区)というまだ設立して2年ほど、年商2億円程度しかない会社の社長である石原啓資氏と、今年6月からイー・キャッシュの社外取締役に就任していたロハスカーボンの主要株主でもある宮嶋淳氏だった。
今回の第3者割当増資、それまでの発行済株式総数に対して約43%とかなりの希薄化が生じる割合だったことから、石原氏は筆頭株主(13・57%)に一挙に登場し、宮嶋氏分と併せると20・23%の大株主になった。
(冒頭写真=イー・キャッシュの株価チャート図)