アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

英会話教師派遣「ビンバンブクラブ」自己破産で問われる、サンマークグループ創業者・枻川恵一氏の責任(上)

●昨年10月、サンマークグループを抜けていたと主張するサンマーク出版

子供の英会話の家庭教師を派遣する「ビンバンブンクラブ」を全国展開する2社が、自己破産を申し立てていたことは本紙でも既報の通り。
この2社、サンマークグループの一員だったことから、当然ながら、各グループ企業を統括する役割を果たす「サンマーク」と、サンマークグループを創業した枻川恵一氏の責任が問われるところ。
ところが、なかなかそれが困難な状況になっているのだ。
サンマークグループといっても、一般にも知名度のある中核企業といえば「サンマーク出版」しかない。
そこで、受講料約8億円の返済不能が濃厚な中(06年3月15日、東京地裁3階で債権者会議が開かれる予定。破産管財人は「あぽろ法律事務所」の森田憲右弁護士)、文句の1つも言いたい親や講師がサンマーク出版に連絡を入れるのは無理も無いだろう。
ところが、クリックしてもらえばわかるが、サンマーク出版社のHPには「うちに言われても困る」といわんばかりの“”声明”が出されている。 サンマーク出版側の説明によれば、「確かに、当社も、今回自己破産した2社もサンマークグループに所属していたが、昨年10月、資本解消してうちはサンマークグループから抜けている。したがって、うちと今回の破産の件は一切関係ない」と。
ならば、怒りの矛先を次に、サンマークグループを束ねるような企業に向けようと思うのは当然だろう。
確かに、そういう性格の企業はあるにはある。「(株)サンマーク(現在はSMG)」で、冒頭に掲げた本社ビルを住所としている。そして、このサンマークグループをいまも率いているのは創業者の枻川恵一氏だ。
ところが、この「サンマーク」なる会社、104で尋ねても電話番号さえ登録されていない。
インターネット検索しても、連絡先は出て来ない。
実はこの「サンマーク」、02年11月に「(株)SMG」に社名変更されている(同名でも104登録、インターネットで連絡先電話番号見当たらず)。
そして、枻川氏は社名変更する直前、SMG代表も役員も退いている。
一方、サンマーク出版の方の代表も枻川氏は務めていたが、同時期、やはり辞めている(役員も)。
ただし、両社ともその後、側近中の側近である竹端隆司氏が代表を引き継いでいた。
ところが、SMG代表はいま現在も竹端氏が代表だが、サンマーク出版の方は確かに資本解消したという04年10月、代表も役員も退いてしまっているのだ。SMG現役員の遠山幸一氏も同様だ。

●現サンマーク出版社長は、あの『脳内革命』を手がけた人物

この続きを読むには有料購読の登録が必要です。

関連キーワード
検索

カテゴリ一覧