アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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TBSの次は、再びテレ朝買収騒動勃発か

●ソフトバンク・孫正義氏が、今度は失敗しないと…… 既に一部マスコミで、ソフトバンク・孫正義氏がテレビ朝日買収に向けて動き出す模様との観測記事が出ているが、テレ朝筋に確認すると、それは本当とのことだ。 孫氏といえば、1996年6月、“世界のメデイア王”こと、ルパード・マードック氏と共にテレ朝株21・4%を買収したものの、強い抵抗に会い約9カ月後、親会社・朝日新聞が再び買い戻したことはまだ記憶に新しいだろう。 そのため、テレビ朝日側も再び買収されないように手を打っているはず。しかも、株主はTBSのように散らばっておらず、親会社・朝日新聞が33・8%と、拒否権を発動できる3分の1以上の株式を握っている。したがって、買収は不可能かといえば、決してそうとはいい切れない。 事情通によれば、孫氏はすでに16%を握る第2位株主の東映に接触しているという。 「“東映の豊富な映画などのソフトをヤフーのインターネットなどで流せば、売上げが大きく伸びますよと。ついては、お宅のテレ朝所有株を売ってくれませんか”と。東映はバブル時代の不動産投資の付けなどで未だに700億円以上の有利子負債があり、圧縮しているところ。96年の買収時も全株手放した旺文社(21・4%)に続き、東映も売却に色気を見せていたからね」 もっとも、第3位株主は大日本印刷の4%と一挙に割合は少なくなり、また、売却に簡単に応じそうにない。 だが、実は筆頭株主の朝日新聞社自体に付け入る隙があるのだという。 周知のように、朝日新聞は未上場。その株主構成は以下の通り。 村山美知子    36.46% 上野尚一    12.82% 村山富美子   8.57% 朝日新聞社従業員持株会 8.19% 上野克二        3.34% 上野信三        3.34% 朝日新聞社役員持株会  2.18% 要するに、朝日新聞株の約45%を社主の村上家が握っている。 その村上家の2人は高齢で、かつ子供は息子1人。近い将来、かなりの相続税がかかることになる。 そのため、まとめて買ってもらえるなら売る気はあるという。しかも、朝日新聞社と村上家が犬猿の仲であるのは有名な話で、したがって朝日側にはできれば売りたくないとも。 「同じく、創業家である上野家(計約7%)だってわからないし、この間の不祥事続きで、現経営陣に愛想をつかし、株を売ってもいいと思っている朝日OBもけっこういる。それらをかき集めて朝日新聞社の50%以上を買い占めれば、間接的にテレ朝の朝日新聞社所有株33・8%は孫氏のものになり、東映の6%と併せると49・8%。過半数の50%を超えることは決して不可能ではない」(事情通) 果たして、TBSの次は本当にテレ朝買収騒動に発展するのか。 要注目である。…

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