アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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イーホームズ確認の東京都江東区マンション建設が、基礎杭工事に瑕疵が発生し建設中止に

●確認済証交付後、甘くなった設計変更を追認

姉歯建築設計事務所が関わった耐震構造計算書の偽造問題で、偽造を見過ごしていたとして、いまやすっかり悪名高くなってしまった感のある国指定確認検査機関「イーホームズ」(東京都新宿区。建設基準法違反の疑いで11月24日、立ち入り検査を受ける)。
本紙既報のように、このイー社がやはり建築確認済証を交付していたマンション建設が、中止に追い込まれている。
その現場は、東京都江東区内の9階建マンション(48戸)。確認済証が出たのは03年2月。
施工業者の三平建設が提出した書類では、同工事で使用する基礎杭(地面に深く打ち込み構造物の最も基礎になるもの)の数は32本、1本ごとの杭は溶接して継手する(1本が54Mと長いため)とのことだった。
ところが、実際に現場で使用された基礎杭の本数は29本、継手は溶接ではなくボルト締めで行うものだった。
これに関し、工事監理業者は設計変更確認申請はきちんとやり、イーホームズと協議済みだという。
だが、その申請が出されたのは6月1日で、これは4月の基礎杭施行後だったのだ。
変更内容は、施工側の負担が軽くなるもので、そこに何らかの問題はなかったのか。

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