アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

ライバル企業顧客情報流出の背後に、日本オラクルの陰(2)

本紙は11月24日、ライバル企業・SAPの顧客情報流出に「日本オラクル」(本社・東京都千代田区。東証1部)が関係しているのではないかとの記事を配信したが、その後、この情報が日本オラクルに持ち込まれた経緯が判明したので追加報告しておく。 情報を持ち込んだのは、03年5月、日本オラクルに入社したT氏。SAPの出身で、部長職に抜擢された。 採用したのは、野坂茂取締役常務執行役員(当時)。 SAP在職中、顧客情報データを機会ある毎に個人のパソコンに入力、持ち出していたようだ。 そして6月9日開催の日本オラクルの営業本部長会議で、この顧客情報は10数名の部長、山元賢治取締役専務執行役員(当時)もいるなか、パソコンに表示されたかたちで閲覧され、同会議の統括者だった山元役員が「これは使える」と発言、誰からも異議は出なかった模様だ。 そして6月半ばからはインターネット上の共有ホルダを通じて、営業社員40?50名ほどはいつでもこの情報にアクセスできる状態に。それは、1000社近いSAPの詳細な顧客情報が載っていたという。 ところが、どうやら持ち込んだT部長のパソコンの操作ミスによりこの情報がSAP側の人間に送信されてしまい、7月には問題が表面化。両社の間で水面下の交渉が持たれた。この間、一部大手マスコミも取材に動いたものの、なぜか一切表面上することなく、玉虫色の解決となってしまったという。…

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