本原克己氏といえば、本紙でも以前報じたように、東証1部の大手エンターテインメント会社「エイベックス・グループ・ホールディングス」(本社・東京都港区)の松浦勝人社長のクスリ疑惑について警察に詳細な供述を行っていたが、後は調書にサインだけという段階になった08年9月ごろに失踪。また、それに先立つ同年6月、エイベックスの株主総会直後、事前に質問状を送り、株主総会にも出ていた本原氏は、松浦社長も同席した場で暴力団組員らと一緒に監禁・脅迫されたともいわれる人物だ(冒頭写真は監禁・脅迫の件を伝える『週刊金曜日』08年10月10日号)。
東証1部の企業トップにクスリ疑惑だとか、暴力団と一緒に監禁だとか、噂だけでも他ではまずあり得ない話だが、なぜかエイべックスはそうした噂が絶えない。
もっとも、その後、本原氏の件は本紙はまったく耳にしなかったが、つい最近になり久しぶりに耳にした。その本原氏がエイベックスの松浦社長個人に対し、最近、民事提訴したという内容だった。
そこで調べてみると、確かにその通りだったのだ。以下は、その内容だ。