アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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大手ドラッグストア「富士薬品」に群がった魑魅魍魎の“六本木TSKビル人脈”(1)

 本紙で過去3度に渡って報じて来た、大手ドラッグストア「富士薬品」が、本業と並行し、その潤沢な資金を不動産に投資し、大きな損失を出していた件だが、その全体像が次第に見えて来たので、以下、報告する。
六本木TSKビルをご記憶だろうか。
元暴力団「東声会」会長で、右翼の大立者だった児玉誉士夫氏(故人)と組んで日韓政治の裏舞台で活躍した町井久氏ーー彼が率いていた「東亜相互企業」が東京・六本木の一等地に所有していた巨大ビルだ。
だが、町井氏の死後、巨額負債の返済のため、このビルの地上げが行われ、すでにTSKビルは解体され、現在、更地になっている(冒頭写真2点とも)。
このTSKビルの立っていた土地は、最終的には252億5000万円で、外資系ファンドのダミーと思われる会社が落札しているが、その利権の大きさ、権利関係の複雑さ(一部建物権利が未登記だった)などから、悪徳地上げ屋、事件屋などが入り乱れ、怪文書が乱れ飛び、訴訟も乱発され、一時は魑魅魍魎の様相で、「六本木戦争」などとも揶揄されていた。
そして、富士薬品の300億円ともいわれる投資資金の一部がこのTSKビルの地上げにも投じられ、しかも事件化の様相を見せていたのだ。

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