リフォーム業者というと、警視庁が詐欺罪で指導の上層部を逮捕したサムニングループのような悪質極まりないところが未だ少なくない。新たな悪徳業者が出て来ても、残念ながら驚くには値しない。。 だが、同じようなことをヘラクレス上場、加えて、監査役に旧大蔵省キャリアが天下っている業者が行っているとなれば、さすがに驚きではないだろうか。 「すでに『被害者の会』が設立され、ある一定の数集まり次第、集団で民事提訴、それに刑事告訴もするそうです。ただし、さすがに上場企業だけあってサムニングループほど露骨ではない。しかし、いかにも訪問した物件業者と提携しているような言い方をして近づき、だから料金を通常の半額にしておくといい(それでも実は相場の倍の価格とも)、おまけにクーリングオフに応じない、不良工事をしても保証に応じないなど悪質。営業は専ら訪問販売に寄っており、特定商取引法違反容疑で告訴を検討しているようです」(関係者) 一方、元キャリアには上場前に安値で同社株式が割り当てられており、上場直後の最高値の際に売却していれば約2200万円の売却益を得た計算になる。 被害は全国に及んでおり、しかし、なかなか問題にならないのは被害額は平均50万円程度と少額のため。逆にいえば、業者側は民事にしろ、刑事にしろ、やっても割に合わないと踏んで、その価格設定に押さえているとの見方もできる。だとすればある意味、サムニングループ以上に強かで悪質とも言える。 それでも、すでに何件か単独で民事提訴されてはいるが、そういう場合は即、和解に応じている模様。また、某大手マスコミが取材に動いたことがあったが、突如、業者寄りの論調に変わるなど、不可解な出来事も……。 それだけに、今後の行方が注目される。…