アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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渦中の「スパコン」開発予算削減の仕分け人は、“スパコンの申し子”

 本紙が11月24日、「事業仕分けーー蓮舫参院議員らの『スパコン』開発予算削減は当然」なるタイトル記事を載せたところ、読者から「恥をかくから撤回した方がいい」旨のメールが届いた。
昨日、全国紙一面をカラーで飾ったノーベル学者らの緊急声明の記事(冒頭写真=「毎日」)を見ると、確かにそんな気もして来る。
しかし、スパコンの開発予算(268億円)削減を言い出したのは、その分野にド素人の蓮舫参院議員ではない。
 仕分け人の第3グループに所属している金田康正・東京大学大学院教授(横写真)。この金田氏、国産スパコンを使って20年以上、円周率計算の世界記録を塗り替えてきた、いわば “スパコンの申し子”といってもいい専門家中の専門家なのだ。
では、なぜ、予算削減なのか?
簡単に言い切ってしまえば、ここでいうスパコン(いわゆる「京速計算機」)は、もう技術的にはある水準に到達しており、後はカネと手間を掛ければ世界一のものを誕生させれるが、それは国威発揚にはなっても、採算的には合わないし、科学技術に役立てるのが第一の目的なら、何も独自開発のスパコンでなければならない必然性もないからだ。

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