11月12日、東京・千代田区の国立劇場で天皇の在位20年を祝う政府主催の「記念式典」が開かれ、皇居前広場では民間主催の「国民祭典」が開かれたことは大手メディア既報のとおり。
しかし同じ日に、東京・中央区で、奉祝行事に反対する集会とデモが開かれていたことはあまり報道されていない。
中央区銀座にある京橋プラザ区民館において、「<天皇即位二十年奉祝>に異議あり!え?かげんにせーよ共同行動」という団体が呼びかけた集会が開かれた。「私たちは天皇にまつろわない」と約200人が参加した(冒頭写真)。
各地から5分間アピールがおこなわれた。北海道からかけつけたあるアイヌ民族は「大和民族によるアイヌモシリ(大地)侵略の歴史について、天皇が謝罪すべきだ」と発言。沖縄のある反戦ミュージシャンは「沖縄に米軍基地を押し付けて平然としているのは、沖縄差別ではないか。その根底に天皇制がある」と語った。
一方、静岡からのある参加者は「反戦運動をしている人の間でも、天皇制反対の主張はなかなか受け入れられない。しかし戦争と天皇制は深い関係がある」と述べた(上写真は、デモで掲げられたプラカードのひとつ)。