アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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旧「秀吉ビル」巡る、東京地検主ターゲットN組長の別件訴訟

 東京地検特捜部が10月6日、関係先を強制捜索したのは、東京・銀座の旧「秀吉ビル」(冒頭写真=立て替え後の現在のビル)の転売に関する脱税容疑で、指定暴力団・稲川会系のN組長を主ターゲットにしていると思われる。
そのN組長、別件で提訴されているのだが、その訴訟で原告側より10月28日、「上申書」が提出され、そのなかでこの旧秀吉ビルの件に触れ、興味深い記述がされていることが判明したので報告する。
その前に、この別件訴訟の概略を説明しておこう。この件でもN組長は巨額利益を得、やはり脱税しているというのだ。
その訴状や関係者の証言などによれば、提訴されたのは昨年1月で、提訴先は千葉地裁木更津支部。原告は金融業を営むY社(大阪市)。
訴外S社(東京都新宿区)は、新宿区内のある土地を地上げすれば10億円以上の転売益が得られると考え、その地上げ資金8億円を2カ月後に約10億円返済する(月約15%という超高金利)としてN組長から借りた。

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